「電解水」とは水道水や薄い塩化ナトリウム水溶液（塩水）などを弱い直流電圧で電解処理して得られる水溶液の総称です。

電解水には種類があり、家庭用の器械で生成できるのは酸性・アルカリ性の2種類の水です。生成器の性能によって酸性・アルカリ性の度合いを調整できたり、電解促進剤（塩など）を添加して衛生管理に使える電解水を作ったりする事ができます。

家庭で電解水を作るには「電解水生成器」が必要です。家庭用電解水生成器は、自宅の水栓に繋いで水道水から電解水を作ります。一度設置してしまえば、その後は蛇口を開くだけで電解水を日常的に様々な場面で使用できます。

電解水の種類や電解水生成器について解説していきます！

電気分解とは？

電気分解とは、溶液に電圧をかけて電流を流すことで、化合物に対してプラス極で酸化反応・マイナス極で還元反応を引き起こして化合物を化学分解する方法のことです。

新エネルギーとして研究が進められている水素を製造する方法としても注目されています。
メッキや有機排水の処理に活用されている電気分解ですが、水道水を電気分解するとどうなるでしょうか？

水を電気分解すると？

水を電気分解すると「電解水」が生成されます。

電解水は、強酸性・酸性・中性・アルカリ性・強アルカリ性に分類され、家庭用電解水生成器で生成できるのは強酸性・酸性・アルカリ性・強アルカリ性の電解水です。

なぜ水道水からこのような水を作る事ができるのでしょうか？

水道水には元々様々なイオンが含まれています。イオンは陽イオンと陰イオンに分類することができ、電解水を生成するにはイオンがとても重要なポイントとなります。

電気分解は「電解槽」で行われ、電解槽は複数の電気を通す板（電極板）と薄い膜（隔膜）から構成されます。
隔膜で仕切られた電解槽に水を通すと、水中の陽イオンはマイナス極側、陰イオンはプラス極側に引き寄せられます。

陽イオンはマイナス極側に引き寄せられ水酸化物イオン（OH-）や溶存水素（H2）が多くなり、アルカリ性の還元水素水となります。陰イオンはプラス電極に引き寄せられ、水素イオン（H+）や溶存酸素（O2）が多くなり、酸性水となります。

また、電気分解前の水に食塩または塩酸を添加することで、電気分解が促進され強アルカリの強還元水、強酸性の強酸性次亜塩素酸水を生成することができます。

ビーファインシリーズには食塩（NaCl)の添加機能があり、ノロウイルス対策にも有効な強酸性の次亜塩素酸水、強アルカリ性の強還元水（強アルカリ電解水）を家庭で生成することができます。

家庭用電解水生成器とは

胃腸症状改善効果のある、アルカリ性（pH8.5～9.5）の飲用水生成を目的とした電化製品です。

家電量販店でも販売されており、以下の3種類を生成できる製品が主流です。（当社製品ではアスティオン）

・アルカリ性の還元水素水（アルカリイオン水・還元水）
・酸性の酸性水
・残留塩素を除去した浄水

ビーファインシリーズは電解促進剤の添加機能が搭載されており、上記3種類に加え、強酸性の強酸性次亜塩素酸水と強アルカリ性の強還元水の合計5種類の水を生成することが可能です。電解水生成器の心臓部とも言える電解槽には大型電極板を5枚採用しているため電解効率も高いです。
元々は医療機器として開発されたため、高性能かつ長寿命です。

電解水の種類と特徴

還元水素水（アルカリイオン水・還元水）

pH8.5～9.5の弱アルカリ性で、日常飲用を継続することで胃腸症状の改善効果が認められています。

「効果」を認められている飲用水は還元水素水だけです。
当社の電解水生成器は、全ての機種が厚生労働省管理医療機器認証番号（平成17年以前は承認番号）を取得しているクラスⅡの管理医療機器です。

効能効果については、厳密な比較臨床試験が実施された結果、胃腸症状に対して改善効果が認められています（2005年薬事法改正）。作用の要因として水素が着目されており、水素を利用した健康の維持増進について現在も様々研究が行われています。

酸性水

洗浄力・収斂作用などの特徴を持ったpH5.5～6.5の弱酸性のお水です。
※収斂（れん）作用とは、タンパク質を変性させ、組織を縮める作用のことです。

酸性水は洗顔や化粧水として使用できるほか、料理や台ふきなどに使用できます。
例えば、麺のゆで水に使用するとコシのある美味しい茹であがりになります。また、台ふきに使用すると、嫌なニオイの発生を予防できます。

強還元水

微量の水酸化ナトリウム（計算上約0.2％）を含んだ、pH10以上の強アルカリ性のお水です。
溶解力に優れ、油を鹸化させる作用があります。油汚れやタンパク質系の汚れなど有機物汚れを浮かせて落としやすくします。

洗剤を使いたくない、こどものおもちゃやペットの食器やおもちゃなどの汚れ落としに使用できます。
万が一目に入った場合は、こすらずに水道水で洗い流してください。浸潤性が非常に高いため、粘膜を損傷する可能性があります。

強酸性水（強酸性次亜塩素酸水）

除菌力に優れたpH2.7以下の強酸性の水です。「人の健康を害する怖れがない」という理由で食品添加物殺菌料に指定されています。

次亜塩素酸水は、その中でも3種類に分類できます。
1）微酸性次亜塩素酸水（pH5.0～6.5）
2）弱酸性次亜塩素酸水（pH2.7～5.0）
3）強酸性次亜塩素酸水（pH2.3～2.7）

どの次亜塩素酸水も除菌効果が認められており、用途に大きな違いはありません。

1）微酸性次亜塩素酸水は家庭用電解水生成器ではなく、塩酸を使用する業務用の器械が必要です。また、pH値は酸性水と共通していますが、製造方法が異なるため別物です。
2）弱酸性次亜塩素酸水は、強還元水と次亜塩素酸水を混ぜ合わせてpHを調整します。正確なpH値を測定できる測定器が必要です。

1）2）は専門的な知識や高額な器械が必要なため家庭での生成は現実的ではありません。

家庭で電解促進剤（塩）を添加するだけで生成できるのが「3）強酸性次亜塩素酸水」です。除菌力に優れ、幅広い種類のウイルス感染対策として使用できます。

プランビーの電解水生成器

4種類の電解水と、残留塩素を除去した浄水を作ることができます。電解水生成器は家電量販店でも購入できますが、強還元水（強アルカリ電解水）と次亜塩素酸水は生成できないモデルがほとんどです。
電化製品の寿命は5～10年（長くて15年）と言われています。修理費用が購入と同等額になる場合があり、「壊れたら買い換える」意識が強くなってきています。

当社は「全ての人々のQOL向上へ」を企業理念に掲げ、できるだけ多くの方に、永く使い続けてもらえるよう電解水生成器をレンタルサービスで提供しています。

”所有すること”ではなく、”使用すること”に着目したレンタルだからこそのサービス、保証、安心をお届けします。