次亜塩素酸水の特徴4選
新型コロナウイルス(COVID-19)の流行により、アルコール消毒を行う機会が増えましたよね。手指の除菌にアルコールを頻回使用することで、手肌のトラブルが増加しているようです。アルコールだと手荒れしてしまう人の為に、次亜塩素酸水を入り口に設置しているお店や企業が増えてきました。
皆さんは、次亜塩素酸水についてどのくらい知っていますか?
次亜塩素酸水といったらやっぱり除菌ですよね。
除菌の他にも次亜塩素酸水は様々な特徴を持っています。意外と知らない、次亜塩素酸水の特徴4選をご紹介します!
次亜塩素酸水とは
次亜塩素酸水は、厚生労働省により以下のように定義されます。
本品は、塩酸又は塩化ナトリウム水溶液を電解することにより得られる、次亜塩素酸を主成分とする水溶液である。本品には、
・強酸性次亜塩素酸水(0.2%以下の塩化ナトリウム水溶液を有隔膜電解槽(隔膜で隔てられた陽極と陰極で構成されたもの)内で電解して、陽極側から得られる水溶液をいう。)
・弱酸性次亜塩素酸水(適切な濃度の塩化ナトリウム水溶液を有隔膜電解槽(隔膜で隔てられた陽極及び陰極により構成されたものをいう。)内で電解して、陽極側から得られる水溶液、または、陽極から得られる水溶液に陰極から得られる水溶液を加えたものをいう。)
・微酸性次亜塩素酸水(2~6%塩酸及び必要に応じ塩化ナトリウム水溶液を加え適切な濃度に調整した水溶液を無隔膜電解槽(隔膜で隔てられていない陽極及び陰極で構成されたものをいう。)内で電解して得られる水溶液をいう。)がある。(厚生労働省HPより抜粋)
厚生労働省によって定義されているのは電解型の次亜塩素酸水のみです。よく販売されている混合式の次亜塩素酸水は定義からははずれてしまうので、使用する際はしっかりと使用上の注意を確認しましょう。電解型の次亜塩素酸水は1週間程度で効力を失うため、長期間店頭に並ぶ環境での販売は難しいです。
次亜塩素酸ナトリウムをpH調整したものが次亜塩素酸水として販売されているケースもあるので、注意してください。次亜塩素酸ナトリウム(食品添加物)との表記でも、手指の除菌には使用できませんし、取り扱いには注意が必要です。
次亜塩素酸水の特徴
※今回紹介する内容は全て電解型の次亜塩素酸水が対象です。
私たちのYouTubeチャンネルでも次亜塩素酸水の特徴について解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
特徴1:酸性
家庭用電解水生成器で生成可能な次亜塩素酸水は、強酸性次亜塩素酸水がほとんどで、強酸性次亜塩素酸水はpH(水素イオン濃度指数)2.7以下の酸性です。
酸性と聞くと、「塩酸」のような危険なイメージが浮かびますか?
実は、酸性のものは身近に意外とたくさん存在しています。普段飲み物や食べ物のpHを意識して選んでいますか?コカコーラゼロやザクロ黒酢、レモンなどがpH2.0~pH2.7の酸性です。普段飲んだり食べたりしているくらいですし、コーラやレモンが肌についてもトラブルは起こらないですよね?
次亜塩素酸水は危険ではなく、むしろ酸性であるからこそ効果を発揮する場面がたくさんあります!この特徴を生かした使い方が皆さんご存じ除菌です!!
特徴2:除菌・洗浄力
次亜塩素酸水は、厚生労働省により「食品添加物」として認可されています。給食センターや食品加工場など、様々なところで食品の洗浄に使用されています。安全性が高く、除菌力を持った次亜塩素酸水だからこその使い道です。皆さんが普段口にしている食材も、次亜塩素酸水で除菌洗浄されているかもしれませんね。
次亜塩素酸水最大の特徴ともいえる除菌力。食品添加物として認可されている次亜塩素酸水の有効塩素濃度は10~80ppmです。よく比較される次亜塩素酸ナトリウム希釈液の有効塩素濃度は100~10,000ppmです。(参考資料)
次亜塩素酸水は有効塩素濃度が低いのになぜ高い除菌力をもっているのでしょうか?
これには、次亜塩素酸水の主成分である「次亜塩素酸」の状態が関係しています。次亜塩素酸の状態は大きく分けて「分子状」と「イオン状」の2つに分類されます。分子状の次亜塩素酸(HClO)は、イオン状の次亜塩素酸(OCl-)と比べて殺菌活性値が80倍高いといわれています。
分子状とイオン状どちらも次亜塩素酸水の中に存在していて、酸性とアルカリ性でそれぞれの比率が変わります。下の図のように酸性になると分子状が多く、アルカリ性になるとイオン状が多くなります。1つめの特徴で説明したとおり、次亜塩素酸水は酸性のため分子状の次亜塩素酸が多く存在しています。
厚生労働省資料より抜粋
この高い除菌力がウイルス対策に有効とされる理由です。次亜塩素酸水の持つ酸化力によってウイルスを攻撃し不活化させることができます。次亜塩素酸水が持つ酸化力はエンベロープウイルスにもノンエンベロープウイルスにも効果を発揮します。正しい使い方を徹底することで、ウイルス対策への幅が広がりますね。
特徴3:消臭力
たばこやペットの臭い、汗の臭いにも消臭効果があります。
布製品の消臭に使用する場合、次亜塩素酸水をスプレーボトルに用意し、においの気になるソファやカーテン、スリッパなどに吹きかけて使用することができます。また、汗のにおいが気になる衣類に吹きかけたり、洗面器などに溜めた次亜塩素酸水に直接足をつけたりして使用することも可能です。
なぜ、消臭にも効果を発揮するのか、疑問に思いませんか?
これには次亜塩素酸水の主成分である『次亜塩素酸』の持つ酸化力が関係しています。除菌と同じメカニズムで、この次亜塩素酸が臭いの原因菌を攻撃することで、菌を不活化させるため、消臭にも効果が期待できるのです。
特徴4:安全性の高さ
電解型の次亜塩素酸水は塩素の残留性が低く、有機物に触れると普通の水に戻る特徴があるため人体に触れてもトラブルがほとんど起こりません。
むしろ汗疹対策としての使用もおすすめです。汗疹は汗管(かんかん)が何らかの原因で詰まる事によって起こる肌トラブルです。お風呂上がりなどの清潔な時に次亜塩素酸水をかけて使用してみてください。
人体への使用に関して、歯医者さんで歯周病予防として次亜塩素酸水が使用されていると最近話題になりました。実は昔から注目されていて、歯科治療や皮膚治療に取り入れているクリニックは多数存在していました。医療の現場で、次亜塩素酸水は当たり前に存在していて、様々な分野で活用されています。
プランビーの電解水生成器
意外と知られていない次亜塩素酸水の4つの特徴いかがでしたか?
弊社で取り扱っている電解水生成器は全て厚生労働省管理医療機器認証番号(厚生労働省医療機器承認番号)を取得しています。もともとは医療用として開発されているため、高性能かつ長寿命です。
また、次亜塩素酸水だけでなく浄水・還元水素水(アルカリイオン水)・酸性水・強還元水(アルカリ電解水)も生成できます!自宅に電解水生成器を設置して、除菌だけでなく料理や掃除にも役立つお水を生活に取り入れてみるのはいかがでしょうか。