【PFASとは?】PFOS/PFOAを除去できる電解水生成器
最近ニュースなどで話題となっている有機フッ素化合物「PFAS(ピーファス)」「PFOS(ピーフォス)」「PFOA(ピーフォア)」について、国内の現状や、PFASも除去できる電解水生成器についてご紹介します!
「PFAS(ピーファス)」とは
「PFAS(ピーファス)」とは約4,700種類以上ある有機フッ素化合物の総称です。これらは人工的に作られた化合物で、非常に安定性が高く、自然界でほとんど分解されないため「永遠の化学物質(フォーエバーケミカル)」とも言われています。
水や油をはじく特性があり、熱に強く、薬品にも強いことから、生活の様々なところで使用されてきました。例えば、半導体や撥水処理剤、包装紙など身近なものや、他にも軍事基地や立体駐車場などで使用される泡消化剤が挙げられます。
PFASの一部は生物に対する毒性が問題視され、現在「PFOS」「PFOA」「PFHxS」の3種類は、国際条約で製造・使用・輸入が禁止されています。
PFASを使用した製品を製造・加工する工場の排水や泡消化剤を使用した基地などからの漏出が、PFAS汚染の原因だと考えられています。PFASは各地の井戸水や水道水、土壌(そこで育った作物)からも検出されています。分解されにくく、長距離を移動する性質があるため、環境分解されず、浄水場でも除去されなかったPFASが私たちの使う水道水にまで流入しているのです。
また、PFASの一部は蓄積性があり、それらが含まれる水や野菜を摂取し続けることで、私たちの体内に蓄積していきます。動物試験で有害性が確認され、人体に対しても有害性が懸念されており、現在も研究が進められています。血中濃度が高くなると脂質異常症や、胎児・乳児への成長発達への影響が出る可能性があります。
体内に蓄積したPFASは、全く摂取しない状態で、3~5年かけて半減してくると言われています。気づかないうちに摂取していたという事態は避けたいですが、その点も現在国内で問題になっています。
PFASの中でも特に問題視されているのが「PFOA」と「PFOS」です。
日本の現状
日本国内では、2010年にPFOS、2021年にPFOAの製造・使用が禁止されました。2022年には水道水の水質管理目標設定項目として「PSOS及びPFOAの合算値50ng/L」という暫定目標値が設定されています。
(厚生労働省HP:水道水質基準について)
環境省の調査によると、13都府県の81箇所以上で暫定目標値を上回る数値が検出されています。住民を対象とした血液検査が行われ、健康への影響が懸念されています。暫定目標値の50ng/Lを大きく上回る地域では、井戸水の所有者へ飲用中止を呼びかけるなどの注意喚起が行われました。
沖縄県では、高濃度のPFASが検出され、米軍基地で使用されている泡消化剤の漏出が原因のひとつなのではないかと言われています。しかし、積極的な調査は行われておららず、各自治体が対策を実施している状況です。
神奈川県でも同様に、基地内を通る川に泡消化剤が混入し、敷地外へ流出したとされ、立ち入り調査が実施されました。
大阪府では、PFOAを製造・使用していた化学メーカーの工場排水が問題視され、調査の末に、メーカーは原因のひとつであると認め、PFOAの製造・使用を中止し、対応策を提示しました。現在も遮水壁設置などの対策を進めています。
環境省による「有機フッ素化合物全国存在状況調査」では国内のPFOAとPFOSの調査結果を確認することができます。
日本ではPFAS汚染問題に関する認知度はまだまだ低く、”数ある環境問題のひとつ”という認識の人が多いのではないでしょうか。また、研究や行政による検査も積極的には行われていないのが現状です。
国外の規制
アメリカでは、PFASの有害性にいち早く反応し、2010年代半ばには規制値が提案され、現在まで検査や研究が盛んに行われてきました。水道水に関するPFASの規制も、とても厳しい基準値が設けられています。
PFASの中でも、「PFOA」と「PFOS」は有害性が高いとして、それぞれ「4ng/L」という新たな規制値案を提示しています。
下の表を見ると、水道水に関して厳しい数値を提示している事がわかります。食品に含まれるPFASについても、行政が積極的に検査をおこなっている状況です。
ミシガン州では、泡消火剤の影響で湖の汚染が発覚すると、軍が巨大なフィルターを設置し、地下水を浄化した後に排水しました。対応と対策について、アメリカ軍と地元住民によって決議され、話し合いの場には環境問題に関する専門家も同席しています。このように、各地でスピーディで確実な対策が講じられています。
そして、アメリカ政府は約1兆3,000億円もの予算を投じて、PFAS汚染対策を進めています。
国内の水道水への影響と対策
日本では、浄水場から水道管を通り各家庭の水道へ水を送っています。浄水場では複数の行程で不純物を除去/ろ過し、菌などの繁殖を防ぐために塩素を投入しています。
この行程で使用される活性炭によってPFASが取り除かれる場合もあります。しかし、経年劣化によって一度吸着したPFASが剥がれ落ちてしまうケースも発生しているので、取り除けるとは言い切れません。
実際に、沖縄県や大阪府、東京都などの一部地域では、水道水からもPFASが検出されています。今は基準値以下の数値でも、地下水を通じて流入し、高濃度になる可能性もあります。安心して水道を使用するために、浄水器の設置を検討することも必要かもしれません。
ただし、全ての浄水器がPFASを除去できるわけではありません。PFOS及びPFOAは、家庭用品品質表示法で定められている除去対象物質に含まれていません(消費者庁:製品別品質表示(浄水器))。そのため、PFOS及びPFOAについて性能試験を行っていないメーカーが多いです。フィルターによって除去できる成分や除去率が異なるため、除去性能についてしっかりと見極めることが大切です。
プランビーの浄水フィルター
プランビーの浄水フィルターが、浄水器協会(JWPA)で定められた規格基準(JWPAS B基準)に規定された試験方法に適合し、試験の結果PFOS及びPFOAを90.6%除去できることがわかりました。(※PFOS及びPFOAには検出限界があり、JIS規格では「除去率85%以上で除去性能問題なし」となっています。)
PFOS・PFOAも除去したお水を作れる電解水生成器をご紹介します!(電解水とは?)
プランビーの電解水生成器では、浄水を含む5種類の水を作る事ができます。浄水はもちろん、その他全てフィルターを通過しているので残留塩素やPFOS・PFOAを除去したお水です。
【浄水】
残留塩素や鉛、PFOS及びPFOAを除去したお水です。
ミルク作りや服薬にご使用いただけます。
【還元水素水(アルカリイオン水)】
胃腸症状改善効果のある飲用水です。
pH8.5~9.5の弱アルカリ性で、汲みたての還元水素水の飲用を継続することで、胃腸症状の改善効果が期待できます。
飲用だけでなく普段の料理にもとてもおすすめです!
【酸性水】
収斂作用があり、アストリンゼント水としてお使いいただけるお水です。
pH4.5~6の弱酸性で洗顔や一部の料理にもご使用いただけます。
特に、小麦粉を使った麺類や天ぷらの衣作りに適しています。
【強還元水(強アルカリ電解水)】
油汚れ掃除に最適な溶解力を持ったお水です。
pH10以上の強アルカリ性で、ごく微量(計算上0.2%)の水酸化ナトリウムを含んでいます。それによりタンパク質汚れや油汚れを浮かせて落としやすくします。
【強酸性次亜塩素酸水】
優れた除菌効果を持ち、幅広いウイルス対策として使用できるお水です。
pH2.7以下の強酸性で、厚生労働省の定義である、電気分解によって作られます。
インフルエンザウイルスや新型コロナウイルスのようなエンベロープ型のウイルス、ノロウイルスやアデノウイルスのようなノンエンベロープ型のウイルスどちらにも除菌効果を発揮します。