浄水器を選ぶうえで重視すべき点である「浄水フィルター」ですが、使用期限があることはご存じですか？

期限を過ぎてからも「カルキ臭がしないから使える」「購入や交換が面倒だからそのままでいい」なんて思っていませんか？

浄水フィルターの交換期限を過ぎるとどのような事が起こるのでしょうか？
期限を過ぎたフィルターを使い続けるとどうなるのか解説します！

浄水フィルターとは

浄水器などに使用され、水中に含まれる残留塩素（カルキ）などの成分除去を目的としています。最近ではペットボトル水の流通も増加し、飲用水への関心が高まっています。水道水をそのまま飲用するには抵抗を感じ、ウォーターサーバーや浄水器を生活に取り入れる家庭も増加しているようです。
水道水を浄水フィルター（浄水器）に通すことで、カルキ臭やカビ臭を気にせず飲用にもお料理にも使える浄水を作ります。

水中には赤サビなどの大きな汚れが含まれている地域もあります。その場合は浄水器（浄水フィルター）だけでなくプレフィルターとの併用をお勧めします。サビは浄水フィルターで取り除くこともできますが、それだけではある程度吸着した後にそのサビが一気に流出してしまう可能性があります。プレフィルターは水道水と浄水器をつなぐホースに取り付け、先に多きな汚れや不純物を取り除きます。プレフィルターは汚れが目に見える設計の商品が多く、交換時期はご自身で判断していただけます。（プレフィルター※参考）

期限はどのように決められる？

家庭用浄水器等に装着されている浄水フィルターの役割は、水道水に含まれる残留塩素などの不純物を除去することです。

それらの成分は浄水器を取り付けたら永遠に除去できるわけではありません。装着されている浄水フィルターの大きさや使用されている素材によって、性能や期限は様々です。交換期限に達した時点で全ての成分を全く除去できなくなるのではなく、徐々に取り除けなくなっていきます。

フィルターの使用期限は主に「残留塩素等の除去可能量」と「衛生面」の2つの観点から設定されることが多いようです。

「残留塩素等の除去可能量」とは？
残留塩素やトリクロロエチレン、鉛など、水道水に含まれている不純物を除去できる量（L）です。製品の詳細を見ると、「残留塩素（カルキ）600L、溶解鉛：600L」などと記載されています。家庭用品質表示法で定められている品目が記載されており、その製品で除去できる量（L）を記載しています。
水質によって溶存量に差がありますので期限を過ぎたフィルターを使用しなければならない状況は避けたいですね。

「衛生面」とは？
濡れている場所や湿気の多い場所では菌やカビ類が繁殖しやすいです。一度通水した浄水フィルターを乾燥させるのは時間を要します。常に循環させる事で菌などの繁殖を防ぐ事もできますが、フィルターの消耗が早まりますし、水道を出しっぱなしにはしたくないですよね。
そのため衛生上安心して使用できるかどうかも期限設定における重要な要因です。

フィルターに使用される素材

活性炭

最もポピュラーな素材なのではないでしょうか。高温で焼くことで細かな穴が多数でき、その穴で残留塩素などを吸着します。粒状活性炭や繊維状活性炭、ブロック活性炭（粒状や繊維状を固めて圧縮した物）など、原料や焼成方法によって様々な種類があります。

原料となる木材によって吸着スピードや吸着できる成分に違いがあります。例えば繊維状活性炭は吸着速度が速い特徴を持っており、臭気や塩素などを素早く吸着します。粒状活性炭はヤシ殻や石炭を原料として作られ、2種類の細孔があるため吸着対象が幅広いです。
不織布など、他の素材と組み合わせることで除去性能をさらに向上させる事ができます。

中空糸膜

ストローのような中空状になっている糸で作られた膜です。糸の側面はスポンジ状で無数の穴があいています。非常に小さな穴で、微細な物質も通さないというメリットがありますが、目詰まりを起こしやすいです。

不織布

ポリエステル等の糸を編まずに布状にしたものです。マスクに使用されている素材として周知されているのではないでしょうか。しっかりとした除去能力を持ちながら、通気性も良いという特徴を併せ持っています。浄水フィルターに限らず、換気扇フィルターやマスクなど、汚れや菌をブロックしてくれる優れたフィルターです。
活性炭やメカニカルフィルターと組み合わせて使用されることが多いです。

逆浸透膜（RO膜）

イオンや塩類など、水以外の不純物は透過しない性質の膜です。非常に小さな孔があり、水分子よりも大きな物質は透過しません。透過する水量がとても少ないため、逆浸透膜水（RO水）の生成には時間を要します。そして水がおいしいと感じる要素であるミネラル分も通さないため、水の味に違和感を持つ方もいるようです。

セラミック

セラミックとは、窯業製品の総称で、いわゆる焼き物です。
浄水フィルターに使用されることが多いのは、シリカやアルミナをセラミック状に焼き固めたものです。焼き”固めて”いるため、孔が広がることはなく目詰まりを起こしやすいです。

細かな成分を除去できる長所を活かすため、活性炭と組み合わせて使用して先に塩素などの不純物を取り除いてからセラミックを通水するような工夫をしている製品もあります。

期限を過ぎるとどうなる？

除去率の低下

浄水フィルターでは残留塩素など吸着し、水道水から不純物を除去します。フィルターで吸着した成分は蓄積していくため使用（通水）し続けることで、徐々に不純物を除去できなくなっていきます。

期限を過ぎても長期間使用し続けると、除去率が低下するだけでなく、吸着した成分が溶け出して流出する場合もあるようです。

目詰まり

水道水から取り除いた不純物は、フィルター内に留まります。フィルターが目詰まりを起こし、通水量の低下や器械内部で逆流する可能性があります。逆流による内部での水漏れが原因となり器械本体が故障する危険があります。

換気扇やエアコンのフィルター汚れをイメージしていただくと分かりやすいと思います。

衛生上の問題

器械内部の浄水フィルターは、一度通水すると完全に乾燥させるにはとても時間がかかります。常に水分が含まれた状態のため、雑菌やカビが繁殖しやすいです。
抗菌加工されているフィルターもありますが、期限を過ぎると抗菌効果を十分に得られなくなります。プランビーでは衛生上の観点から、浄水フィルターの交換目安を1年とご案内しています。

まとめ

浄水フィルターは、水中に含まれる塩素やその他の成分を除去する役割を担っています。
除去できる成分はフィルターに使用される材質によって様々です。ミネラル分など含有成分を除去しすぎてしまうと、逆に水の味に違和感が生じる場合もあるようです。

期限を過ぎたフィルターを使い続けると、不純物が除去できなくなるうえ、目詰まりによる逆流で器械の故障を引き起こす可能性があります。また、衛生上の観点からも雑菌やカビの繁殖を避けるため交換時期に交換することをお勧めします。

除去できる成分は、フィルターの性能によって変わります。

また、キッチンに取り付ける家庭用の浄水器に使用される浄水フィルターの耐熱温度は約35℃～38℃です。お湯を通すと浄水フィルターの寿命を縮めてしまったり、活性炭で吸着した成分が流出したりするので気を付けてください。

一般的な家庭用浄水器のフィルター交換目安は・・・？

キッチンの蛇口に取り付ける安価な浄水器は2～3ヶ月程度
蛇口内蔵型の浄水器は4ヶ月～1年程度
器械を取り付けるタイプの浄水器は1年程度
の場合が多いです！

それぞれ、交換の手間やコスト面も変わってきます。フィルターの性能によって交換目安が変わる場合もあるので、浄水器や浄水フィルターを購入する際は確認してみてください。

プランビーで取扱っている浄水フィルター

当社で取り扱っている”浄水器”はキッチンに取り付ける電解水生成器（浄水機能付き）と風呂用浄水器の2種類です。どちらも浄水フィルターは1年での交換を推奨しています。

当社のレンタル特典の1つに、毎年ご契約月に自動で浄水フィルター（無料）をお届けするサービスを行っています。1年毎に届くため、交換目安が分かりやすく、購入の手間も必要ないと大変ご好評いただいています。

電解水生成器用

プランビーの電解水生成器にも浄水フィルターが装着されています。浄水フィルターで不純物を除去し、電解槽で電気分解を行います。残留塩素の除去はもちろん、鉛を6000Lまで除去できる高性能フィルターを標準装備しています。

無料発送の浄水フィルターは鉛除去機能付きをお届けいたします。

風呂用浄水器用

風呂用浄水器の浄水フィルターは電解水生成器用とは異なります。通水量が多いため、その分フィルターも高性能かつ大きく設計されています。交換目安は電解水生成器と同じく1年です。

プランビーの電解水生成器

プランビーの電解水生成器はただ浄水を生成するだけではありません！

厚生労働省管理医療機器認証番号を取得している、クラスⅡの管理医療機器です。
ビーファインシリーズでは浄水を含む5種類のお水を生成できます。

浄水フィルターで水道水に含まれている残留塩素などの不純物を除去し、さらに電気分解によって生成される還元水素水を日常に取り入れてみませんか？